2年生を対象に国際理解教育に関わる出前授業が行われました。NGOハンガーゼロ(日本国際飢餓対策機構)から,講師の方をお招きして,貧困に苦しむ人たちの現状とそこから希望をもって生きていこうとする人たち,そして,彼らを支える人たちのお話を伺いました。
講師の浅野陽子さんとジェローム・カセバさんからは,具体的にアフリカにある国に関するお話を伺いました。長らく続いていた内戦に苦しんだその国では,貧困としてその大きな爪痕が残っています。家族をなくした人たち,住む場所をなくした人たち,戦乱によって心身を傷つけられた人たち,そして荒廃した国。しかし,どん底のような状態であっても,支援を受けながら,笑顔を大切にして,未来に夢を抱き,毎日を明るく懸命に生きている人たちがいるということを教えていただきました。
今回,「私から始める 世界が変わる」には二つの意味があることを理解しました。一つは,苦しい環境に置かれて心を閉ざしてしまっては何も変わらない,まず一歩動き出すことができれば,自分の周りから生きている世界が変わっていくということ。そして,もう一つは,遠く離れた世界のことであっても,自分の周りのことで何か一つ動き出すことができれば,それが支援につながるということです。
何かを求めて動き出そうとする意志ですね。
以下,ハンガーゼロHPをもとに。
70億を超える世界人口の約11%,9人に1人が飢餓で死に直面しています。
飢餓人口の約7割,5億5000万人以上が子どもたちです。今この時にも5秒に1人、1分間に12人の子どもの命が失われています。
わが国の食品廃棄物等は年間2,550万t(H29)です。そのうち,まだ食べられるのに廃棄される食品,すなわち食品ロスは612万t(H29)です。これに対して,世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食糧援助量は390万t(H30)です。